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必見!再発見!知っていることも多いけれど改めて語る物件コラム

必見!再発見!知っていることも多いけれど改めて語る物件コラム 第9回

第9回 人気の高い「複合施設・商業施設」での開業、意外なデメリットと“失敗しない選択”に必要な観点とは

  • 医院開業のポイント

2024.06.26

クリニック開業を検討しているドクターの多くが、最も悩むポイントであろう「物件選び」。本シリーズでは、クリニックに合った物件の選び方や、いい物件を見極めるコツを、アイセイ薬局のベテランコンサルタントたちがご紹介します。

第9回のテーマは、複合施設・商業施設のテナント。人気の高い選択肢ですが、実は注意すべきポイントもたくさんあります。解説するのは、首都圏エリアを担当する平川・牧井と、関西エリアを担当する西田の3名です。

 

【プロフィール】
平川 宗史(ひらかわ そうし)
医療モール開発・開業サポート担当:首都圏
内装計画を含む物件関連全般、および会計や経営の知識が特に豊富なコンサルタント。コンビニエンスストアに19年間勤めた経験があり、9年間はスーパーバイザーとして各店舗の経営管理を、10年間は店舗開発部門で物件選定から店内デザインまで幅広く担当していた。物件提案から開業後の経営に関する相談まで、一貫してドクターに伴走できることが強み。

 

【プロフィール】
牧井 雄紀(まきい ゆうき)
医療モール開発・開業サポート担当:首都圏
前職は不動産会社に勤務し、約13年間にわたって土地活用の営業職として活躍。その経験の中で培った豊富な不動産知識を武器にしたコンサルティングに定評がある。モットーは「顧客の潜在的な課題の抽出、解決によるWin-Winの関係構築」。

 

【プロフィール】
西田 翔伍(にしだ しょうご)
医療モール開発・開業サポート担当:関西
医薬品卸の会社に約6年間勤務し、医療機器営業、クリニック開業支援を経験。クリニックのみならず、薬局や中小病院との関係も深く、医療業界に幅広く触れてきた。前職では科目を問わず数多くのクリニックを顧客にもっており、コンセプトや診療内容に応じてどのような環境を整えるべきか、数多くのデータに基づいたアドバイスが可能。

 

最大のメリットは早期認知!複合施設・商業施設はいいスタートダッシュを切りやすい選択肢

――複合施設・商業施設でのクリニック開業には、どのようなメリットがありますか?

平川:“早期に認知されやすい点”は、ほかのテナントには負けない魅力ではないでしょうか。複合施設・商業施設には多様なテナントが集まりますから、そこにクリニックを開業すれば、自ずとたくさんの人々の目に触れます。また、施設としてホームページやプロモーション(チラシ配布やイベントなど)を展開してくれることも、認知の拡大に大きく寄与するでしょう。クリニックが単独で用意するもの以外に露出があるのはうれしいですよね。

牧井:施設自体がそのエリアのランドマークになり、地域住民が興味・関心を抱きやすいケースが多いのもポイントです。

西田:アイセイ薬局でも、複合施設・商業施設への医療モールの出店を数々行っています。例えば、埼玉県川口市:樹モールプラザ内の「クリニックステーション川口」、神奈川県藤沢市:Luz湘南辻堂内の「クリニックステーションLuz湘南辻堂」、大阪府吹田市:Suita SST内の「クリニックステーション吹田SST」などです。このうち、Suita SSTは毎月施設でイベントを実施しており、クリニックステーション吹田SSTも頻繁に参加しています。血管年齢チェック、医師や栄養士によるセミナーを開催したほか、同施設に出店している「アシックス」とコラボイベントを行ったこともありました。

牧井:認知以外の観点では、施設に駐車場や駐輪場が豊富に設けられており、交通アクセスがいい点もメリットですね。広域からの集患に期待が出来ます。

 

イニシャルコストは、ほかの選択肢に比べて大幅に高くなる覚悟を

――反対に、複合施設・商業施設のテナントを選ぶ際に特に認識しておきたいことを教えてください。

平川:“イニシャルコスト”が大きくなることは、覚悟しておく必要がありますね。複合施設・商業施設におけるB工事(施設全体に影響する設備の工事※)は、大手ゼネコンが請け負うケースがほとんどで、どうしても工事費が高くなります。内装工事費と同じくらいの額になることも珍しくありません。また「内装管理費」といって、ほかのテナントが行う工事業者との調整や、搬入時の交通整理にかかる費用を負担する必要があり、これもBC工事費用とは別に必要となってきます。

牧井:さらに、施設のオープンから遅れて開業する場合は、C工事(専有部分にのみ影響する設備の工事※)の費用も高くなります。ほかのテナントに迷惑がかからないよう、夜間の作業が必要になるためです。また、当社の医療モールの場合は最初から準備しておりますが、一般テナント向けの設計になっているテナントでは、区画内に排水設備が来ていない場合も多く、テナント内にトイレを設置しなければならないクリニックの場合、B工事で新たに配管を敷設する工事が発生します。

※工事区分の詳細は過去コラムをご覧ください。

――コスト以外で注視すべきポイントはありますか? (さらに…)

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