医院開業コラム
クリニックのためのWeb集患教室 第12回(最終回)
2024.04.25
現代のクリニックの集患において、インターネットは欠くことのできないツールです。しかし、患者さんがキーワード検索をした際、自院のホームページが上位に表示されなければ、来院の可能性が低くなります。検索結果は検索エンジンによるため、SEO(検索エンジン最適化)やMEO(マップ検索エンジン最適化)などを駆使し、できるだけ検索上位に表示されるようにホームページを制作しなければなりません(過去コラム参照)。
これらの施策のほか、検索結果に連動して上位表示させる「リスティング広告」も効果的です。今回はリスティング広告はどのようなものか、活用するメリットや制作時のポイントをご紹介します。
リスティング広告は「検索連動型広告(検索広告)」または「PPC広告(Pay Per Click広告)」とも呼ばれ、ユーザーにクリックされることで費用が発生する広告です。キーワードごとに広告を出稿できる上に、キーワードの選定によって広告単価も調整可能なため、少額予算から広告運用したい事業者に適しています。
クリニックの集患の中でも、特に開院して間もない時期に有用とされる方法で、一般的に「Google広告」や「Yahoo!プロモーション広告」が広く利用されています。
メリット1:検索キーワードに対して一番上位に表示される
検索キーワードの結果のページは、上から順に「リスティング広告」「ローカル検索(MEOエリア)」「オーガニック(自然)検索(SEOエリア)」が表示されます。リスティング広告は検索キーワードに対して一番上に表示されるため、視認性が高く、アクセスされる可能性が格段に高まります。
メリット2:診療圏で効率的にアプローチができる
リスティング広告は、ユーザーの目的や場所を絞ってアプローチするのが得意な媒体です。そのため、診療圏が限定されるクリニックと相性がよいといえます。例えば、地域を定めて「◯◯市 内科 土曜日」といったキーワードで検索している方など、来院の可能性が高い患者さんに向けたアピールが可能です。
また、リスティング広告でエリア名をカバーすれば、近隣の市区町村から広範囲で集患したい場合にも対策できます。
メリット3:ニッチな症状に幅広く対応でき、即効性にも優れる
地域の一般クリニックは、ある程度ニーズが限られており、検索キーワードのバリエーションもそれほど多くはありません。そこでリスティング広告を活用すれば、専門とする領域のニッチな症状に幅広く対応することが可能です。
前述のように、リスティング広告は即効性に優れ、検索キーワードに対してすぐに上位表示できます。また、適切な検索キーワードで出稿できれば、反響が即時に分かる点もメリットです。
成果が出るリスティング広告を制作するためには、まず「ユーザー(患者さん)が、どのようにクリニックを検索するのか」をイメージすることが大切です。
次に、リスティング広告の特徴と併せて、制作のポイントを説明します。
■ターゲティング (さらに…)
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