医院開業コラム
クリニックのためのWeb集患教室 第11回
2024.04.04
クリニックの運営では今やホームページの開設は必須ですが、近年においてはSNS(Social Networking Service)を患者さんとのコミュニケーションに活用するケースも増えてきています。SNSの活用は、もともと競争率の高い飲食店やアパレル関連などの販促の仕組みが実用化されたもので、最近、医療分野でも取り入れられるようになってきました。
なかでも国内で最も多くの人に利用されている「LINE」は、クリニック側から特定の患者さんに効率的に情報発信ができ、また、患者さんの利便性も高まるツールとして関心を集めています。うまく運用すれば、既存患者さんの再来院率の向上に大きく貢献することが可能です。
そこで今回は「再来院率を高めるLINE活用術」と題して、導入するメリットや活用方法、運用の留意点についてお伝えしたいと思います。
公式アカウントとは、企業や有名人がユーザーとSNS上でつながることで、さまざまな情報を提供するサービスです。LINE(公式アカウント)の場合、ユーザーは「友だち登録」することで公式アカウントとつながり、トーク画面での質疑応答をはじめとする便利なサービスを受けることができます。現在、大小問わずいろいろな業種の店舗で導入されていますので、実際に利用された方も多いのではないでしょうか。
既存患者さんへの集患施策として、これまでなかなか効果的なアプローチ方法がなく、コロナ禍の受診控えによって、その課題はより顕在化しました。そうした中、医療機関が既存患者さんとの関係をつなぎ、情報を周知できるツールとして、LINE公式アカウントに注目が集まるようになったのです。
LINE公式アカウントには、以下のようなメリットと留意点があります
【LINE公式アカウントのメリットと留意点】
LINE公式アカウントのターゲットは、主に既存患者さんです。情報発信と、より受診しやすい環境を提供するために利用します。導入することで患者さんはスムーズにクリニックへのアクセスが可能になり、クリニック側は業務効率化が図れます。
加えて、LINEメッセージで継続的に有益な情報を送れば、来院のきっかけづくりになり、再診率の向上につなげることができます。続いて、メリットと活用法を具体的に見ていきましょう。
メリット1:メッセージを一斉送信できる
(さらに…)
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