医院開業コラム
先輩開業医の妻に聞きました 第2回(前編)
2025.12.16
院長である夫とクリニックを日々サポートする“開業医の妻”にスポットを当て、その役割や心構えなど、さまざまなお話を伺う本シリーズ。今回ご登場いただくのは「医療法人杏華会 あかい家のこどもクリニック」をはじめとする3つのクリニックと、児童発達支援事業所「あおい湖のこどもサポートルーム」に携わる浅井一美さん。前編では、クリニックでの仕事内容や、大切にしていること、スタッフへの思いをお聞きしました。
現場と事務の両方の業務を幅広く担当しています。もともと看護師をしていたので、看護師が足りないときは看護業務に、受付スタッフが足りないときは受付業務に回り、診療運営のサポートをしているんです。また、副理事長としての役割も担っています。経営チームに入り、理事長であり院長である夫のサポートや、事務スタッフとの橋渡しといったことも私の担当です。

私は娘が4人いて、子育てをする中で、働くお母さんたちの大変さを実感しました。スタッフにもお母さんがたくさんいて、子どもの病気などによる急な欠勤や、授業参観・運動会などの行事も多いです。できるだけ無理なく仕事と子育てを両立してほしいので、誰かが休んでもフォローできるよう、私の担当業務は幅広く。スタッフみんなで“お互いさまの空気感”をつくりたいという思いから、私が率先して柔軟に対応できるようにしています。
経営に関する数字の管理や判断が苦手ですが、給与計算などの労務については社労士さんに入っていただいているので、安心してお任せしています。開業されている先輩ご夫婦からのアドバイスで、社労士さんと税理士さんには最初から入っていただいているんです。そのおかげで、トラブルも未然に防ぐことができます。実務の傍らだと知識も追いつかないですし、時間的な余裕もありません。分からないことはすぐに専門家に確認できて、補助金の情報なども教えていただけるので、気持ち的に楽ですね。
開業当初、スタッフは5人でしたが、現在は総勢80人になりました。はじめはシフト作成や給与の振り込みなども私が担当していましたが、今は事務スタッフを中心に、私は状況を見ながらサポートに回っています。
そうですね。私が一番大切にしているのは、スタッフとのコミュニケーションです。定期的な面談は院長である夫が頑張ってくれていて、私は日頃のコミュニケーションを大切にしています。話しやすい雰囲気をつくれるよう、お昼ごはんは2階にある畳のスタッフルームで円になって、たわいのない話をしながら一緒に食べます。
また、みんなには普段から「おはよう!」「元気?」と声をかけているので、だいたい表情で様子が分かります。元気がなさそうなど、気になる点があれば「ちょっと話そうか」と声をかける場合も。悩み事があるとポロポロ泣き出す子もいますが、話すと「スッキリしました!」と前向きになってくれることもよくあります。

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