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必見!再発見!知っていることも多いけれど改めて語る物件コラム

必見!再発見!知っていることも多いけれど改めて語る物件コラム 第5回

第5回 東海エリアの物件選び【後編】 落とし穴も多い物件・土地の選択はプロとタッグを組んでリスクヘッジを

  • 医院開業のポイント

2024.02.28

クリニック開業において重要なポイントとなる「物件の選択」について、アイセイのコンサルタントがポイントや注意点をお伝えする本シリーズ。第4回・5回にわたり、東海エリアでの物件選びに必要な情報をご紹介しています。後編となる今回は、競合の捉え方や物件・土地の選択にあたって注意したいポイントを、前回に続き東海エリア担当の佐波が解説します。

※首都圏のエリア・物件選定については第2回第3回をご覧ください。関西エリアの物件選定については、第6回と第7回で解説する予定です。

 

【プロフィール】
佐波 達也(さば たつや)
医療モール開発・開業サポート担当:東海
アイセイ薬局に入社後、東海4県の店舗開発の営業活動に従事。その後は協力企業に出向し、開業支援および医療モール開発の経験を積み、関西エリアで医療モール開発を担当。2021年秋に東海エリアに戻り、物件選びから開業まで一貫してドクターを支援している。顧客が希望する土地を確保するため、自ら地主と交渉を行うことも。

 

これからの開業は“競合に勝負を挑む姿勢”も必要

――東海エリアでの開業において、競合の存在をどのように意識すべきですか?

まず東海エリアの現状として、特に愛知県は10万人あたりの診療所数でみてもまだ他のエリアと比較して競合が少ない恵まれた環境にあり、競合の存在によって経営が成り立たなくなるケースは基本的に見られません。開業の際、診療圏に競合がいない(もしくは少ない)立地を選ぶ理由は、ドクターの心的な抵抗感が強いためという理由がほとんどです。

ただし、今後は東海エリアのマーケットも厳しくなっていくことが予想されます。そのため、これからの開業においては「勝負を挑んでいく意思」が必要になってくると私たちは考えています。どのようなコンセプトを掲げて開業し、どのように競合との差別化を図り、勝ち抜いていくか……そうした明確な意思、計画を持って開業することが必要になるでしょう。

――競合との差別化は、具体的にどのように図ればいいのでしょうか?

クリニックの個性は、提供する医療サービスの内容だけに表れるわけではありません。例えば、複数のクリニックを運営するとある医療法人では、スタッフへの接遇教育を徹底しています。一人ひとりのレベルを上げ、すべての患者さんに満足して帰ってもらえるようにしているんです。結果的に、競合が多い立地でもしっかりと患者さんを集めていますよ。

 

候補の物件を見つけたら条件とスケジュールを細かくチェック

――めぼしい物件を見つけた後の流れを教えてください。

基本的なステップは第3回でまとめているので、そちらをご参照ください。今回は、東海エリアの傾向や注意してほしいポイントについて補足させてもらいます。

・首都圏、関西圏と比較してドクター自ら土地を探すケースが多い
東海エリアでは、ドクターご自身が不動産会社から土地の情報を入手してくるケースを見掛けます。ただ、条件面を細かく確認できていないドクターも少なくありません。場合によっては“都市計画”のルールの問題でクリニックを建てられなかったり、建築できる建物の面積に制限があったりすることも。

そうした条件を見逃してしまうと、忙しい中せっかく時間を使ったのに振り出しに戻ってしまったり、建物を建てるのに想像以上にお金がかかったりといった失敗につながります。ご自身で土地を探す際は、早い段階でプロに入ってもらうのがおすすめです。

・条件が確定していない物件が多い
(さらに…)

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