医院開業コラム
看護師採用のプロ直伝 採用NEW STANDARD 第4回
2025.03.13
第4回では、SNSを使った採用手法である「ソーシャルリクルーティング」についてお伝えします。この採用手法は、前回お伝えした「写真の重要性」と非常に関連性が高いです。良い写真素材が準備できたら、その写真素材を使ってSNS運用を同時並行することで、自社の魅力をより広く発信できるようになります。
SNSの中でも、特に当社が推奨しているのが「Instagram」です。今回は、Instagramをおすすめする理由や、SNSを採用につなげるための考え方を解説していきます。
皆さんは、SNSの運用に対してどのようなイメージを持っていますか?
「多くのフォロワーを獲得するために、見栄えのいい完成度の高いコンテンツを投稿し、インサイト情報を駆使しながら、分析と改善のPDCAを回していく」
こういった頭が痛くなるようなイメージを持ち、ご自身の中で勝手にハードルを上げていないでしょうか?
当社では、SNS支援を実施する最初の打ち合わせで「Instagramをスタッフの皆さんで楽しんでください!」とお伝えしています。SNS経由で求職者が最も感じ取る要素のひとつが「雰囲気」です。
楽しんで運用しているアカウントは、楽しい雰囲気がそのままSNSに反映されます。逆に、楽しむことを忘れているアカウントは、トップダウンで“やらされている”雰囲気がそのままSNSに反映されてしまいます。つまり、アカウントを見たときの第一印象がガラッと変わるのです。
そして、“楽しむ”ことは継続性につながります。当社のお客さまにInstagramの活用状況をお伺いすると「最初の1~2カ月は続いたけど、その後の投稿が途絶えてしまっている」という声をよく耳にします。最初は「頑張って発信しよう!」という気持ちになるものの、本業の忙しさに追われ、優先順位が下がっている組織が散見されます。
そういったケースでは「個人では気軽に投稿しているけど、会社のアカウントだと難しい。数字の成果が求められるんじゃないかな……」などと、スタッフの間で心理的障壁が理由になっていることが多いです。
当社のお客さまは、SNSで成果に至るのは最短でも6カ月~1年ほどの期間を要するケースがほとんどです。だからこそ楽しむことが最優先で、数字の成果は二の次。“楽しみながら”コツコツと続けることが、成果への一番の近道だと考えています。
一口にSNSといっても、Facebook、Instagram、X(旧Twitter)など、数多くのSNSが存在します。まずは、主なSNSの利用率を年代別に見てみましょう。
【令和5年度 主なソーシャルメディア系サービス/アプリ等の利用率(全年代・年代別)】
※出典:総務省「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 <概要>」
企業ごとに適したSNSは異なりますが、冒頭でもお伝えしたとおり、採用という目的を前提にした場合は「Instagram」の活用がおすすめです。Instagramは転職者層のボリュームゾーンになり得る20~40代の利用者数のバランスが最も良いSNSであり、写真素材があれば気軽に始められます。
LINEやYouTubeと比較して利用者総数では見劣りするかもしれませんが、運用の難易度やSNSの利用目的を考慮すると、Instagramが採用に最も適しているといえます。次に、10年間における登録者の経年利用率を比較してみましょう。 (さらに…)
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