医院開業コラム
看護師採用のプロ直伝 採用NEW STANDARD 第3回
2025.02.12
経営者・人事担当者の方の中には「採用媒体に掲載をしても思うような反響がない」と感じたことがある方も多いはずです。前回のコラムでは、代表的な人材採用の手法と活用のポイントをお伝えしましたが、特に医療・介護業界の人材採用の難易度は年々激化しているため、ポイントを理解した採用戦略を実施したとしても、人材採用課題の抜本的な改善に発展しないケースもあるでしょう。
私たちも、これまで数百社の採用支援を行ってきましたが、どの事業所でも通用する抜本的な採用施策はありません。そのため、できることを一つずつ実践していくしかないのです。その改善策のひとつが「求人写真」です。昨今の採用市場において、求人写真はテキスト情報と同程度、いや、それ以上に大事な情報になりつつあります。
今回のコラムでは「なぜ求人写真が大切なのか」そして「どのような写真素材を用意するべきなのか」を解説していきます。
求人広告などに求人を出稿した場合、採用媒体によって呼称は異なりますが、おおむね「検索トップページ→検索一覧画面→法人ごとの求人ページ」へと遷移するのが一般的な導線です。求職者は、検索をした段階で複数の法人と比較検討し、興味・関心がある求人をクリックして詳細を閲覧します。
ほぼすべての場合において、検索一覧画面に掲載される情報は、法人名・エリア・給与・休日など一部の定量的な情報と、写真素材が掲載されることが多いです。近隣エリアの中で、給与や休日などで圧倒的な差別化ができている法人であれば、一部の定量的な情報のみで興味・関心を引きつけることができるかもしれません。
しかし、その情報だけで戦える条件設定がされている法人は、一部に限られているでしょう。そこで、求人媒体において他社と差別化しやすい要素となるのが求人写真です。写真素材を通して「楽しそうだな」と感情的な定性情報を訴求し、求職者に比較検討される領域を変えていくことが大切になるのです。
ただし、手元にある写真をただ掲載すればいいというわけではありません。魅力的ではない写真の場合「暗そうな職場」「堅苦しそう」といったネガティブな印象を与えかねないため、どのような素材にするかという選定も大きな意味を持っています。
写真選定の方法は、大きく分けて以下の2つがあります。
1. 「求人コンセプト」から選定する方法
2. 「採用ペルソナ」から選定する方法
次に、それぞれ詳しく解説していきます。
1.「求人コンセプト」から選定する方法
(さらに…)
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