医院開業コラム
看護師採用のプロ直伝 採用NEW STANDARD 第5回
2025.04.09
前編となる第4回では、初めてSNSを活用した採用活動(ソーシャルリクルーティング)を行う際は「Instagram」がおすすめであることを解説しました。後編では、実際にInstagramを始めるための具体的な準備と効果を発揮するまでの最短距離を、ステップに分けてお伝えしていきます。
ただし、Instagramを活用した採用活動に関する考え方は多岐にわたり、人・組織によっても戦略はさまざまです。そのため、あくまでも“当社としての見解である”ことを前もってご理解いただき、ご覧いただけたらと思います。
Instagramはフォロワー数や、いいね数、動画再生数などわかりやすい数値に意識が向きがちです。もちろん、運用目的や採用人数などによって、見るべき指標は異なりますが、採用アカウントに関してはそこまで重要視する必要はありません。なぜなら、広域かつ不特定多数への認知を取る必要がないからです。
医療・福祉業界の多くの事業主が「地域密着」を掲げて事業を運営しているように、採用対象となる人材も、近隣のエリアに居住している方に限定されます。そのため、採用において目指すべきInstagramアカウント像は「フォロワー数は少なくても“採用”につながるアカウント」だと当社では考えているのです。
例えば、1,000人のフォロワーがいて1人も採用につながらないアカウントか、100人しかフォロワーがいないけど1人でも採用につながるアカウント、どちらのアカウントが皆さんにとって価値があるかは、一目瞭然だと思います。皆さんの職場の素晴らしさを、伝えるべき人に伝えることができるアカウントを目指しましょう。
アカウントを立ち上げた後、最初に設定するのが「プロフィール」です。プロフィールは、投稿したコンテンツから興味を持ったユーザーが最初に見るため、その法人の「第一印象」を決定付ける非常に大切な要素です。文章やアイコンは、こだわって設定しましょう。
プロフィールを設定する際に意識することは、以下の3つです。
①文字数制限(150字)内で法人の概要を簡潔にまとめる
②必ずホームページや採用サイトへの外部リンクを設定する
③アイコン画像は法人を象徴するものを選ぶ
プロフィールを設定するにあたり、一番参考になるのは同業他社のアカウントです。ぜひ、ご自身でさまざまなInstagramのアカウントを閲覧し、直感的に“いいな”と思ったアカウントの構成を自社に置き換えてみてください。その構成が、現在のご自身の組織にピッタリなプロフィールの構成です。
理想のInstagramの運用を実施するためには「誰に伝えるか」を明確に決定しましょう。それを決定するのに有効な考え方が「ペルソナ」です。ご存じの方も多いと思いますが、ペルソナとはサービスや商品を使用するユーザー像を指します。
しばしば「ターゲット」と混同されますが、ターゲットよりも狭義に特定の個人をイメージできるような情報がペルソナです。もし、既存のスタッフの中に、業務における生産性や貢献度が高い「ハイパフォーマー」がいる場合は、そのスタッフをイメージしてみると設計しやすいと思います。
ペルソナをどのような項目で構成するかは任意ですが、採用アカウントを運用する場合は「どのような人を採用したいか」をイメージしながら構成すると、完成度が高いペルソナを設計できるようになります。以下はペルソナの項目例ですので、参考にしてみてください。
ペルソナの項目例(採用アカウントの場合)
(さらに…)
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