医院開業コラム
クリニックのためのWeb集患教室 第6回
2023.11.02
動画は「人の脳に強い印象を与え、記憶に定着させることができる」ことが、科学的にも実証されています。文字だけよりも図が入っている資料のほうが分かりやすい、資料をプレゼンテーションしてもらったことでより理解が深まった、という経験をされた方も多いのではないでしょうか?企業(クリニック)のプロモーションも同様で、紙の広告やホームページでは、文字と写真だけよりも動画のほうが端的に伝えたいことを明示することができます。
私個人の見解ですが、今は仕事をしながら家事・育児も行うなど「時間に余裕がない」人が増えている時代のように感じます。こうした時代背景もあり、ユーザー(患者さん)も短い時間で分かりやすく情報を得られる動画コンテンツが非常に重宝されるのだと思うのです。そこで今回は、クリニックで活用される主な動画の種類をそれぞれのメリットと共にご紹介し、“なぜ、クリニックの紹介動画が必要なのか”を紐解いていきます。
近年は「自分から動画を探し・見に行く」ということが日常的になってきました。その要因は、スマートフォンの普及に加えて、インターネットの通信量が以前よりも多く安価になったこと、YouTubeなどの動画サービスが人気を得たことなど、さまざまです。
1人が1日あたりにスマートフォンで動画アプリを利用する平均時間は、2015年は2時間未満だったのに対し、2020年では8時間以上にアップしたという調査結果がありました。この結果からも分かるように、動画コンテンツは、実に4倍以上の成長を遂げているのです。
クリニックで作る主な動画の種類は、下記6種のいずれかになります。
① メインビジュアル動画(集患目的)
② クリニックの紹介動画(集患目的)
③ 院長、スタッフなどのインタビュー動画(集患目的)
④ 診療の流れ動画(集患目的)
⑤ 検査などの説明動画(スタッフの業務軽減目的)
⑥ 採用・求人募集動画(求人目的)
上記は動画の種類や目的は異なりますが、共通するメリットがあります。
動画を使った広告認知は1.6倍、理解は1.8倍、利用意欲は7倍に上がる
とある企業がキャンペーンで動画広告を導入した際のアンケートによると、静止広告に比べて認知が1.6倍、理解が1.8倍、そして利用意欲に関しては7倍になったことが分かりました。これをクリニックに置き換えると、クリニックに行ってみたいと思う確率(利用意欲)が、格段に上がることが分かります。
記憶の定着力が2倍になる
インターネット上でクリニックを比較検討するとき、平均的に2~4医院のホームページを見るといわれています。文字を読んだときの記憶定着率は10%であるのに対して、動画を視聴したときの記憶定着率は20%に上昇することが分かっています。つまり、動画があると「覚えてもらいやすい」「思い出してもらいやすい」のです。
擬似的にクリニックを体験でき、通院に対する恐怖心・警戒心が下がる
院内の内装や先生方の診察風景など、動画を通して見ることで、実際に自分が病院に行ったような擬似体験ができます。そうすることで、恐怖心・警戒心が下がり、来院しやすい心理状態に持っていくことが可能です。
動画プロモーションは、クリニックが得たい効果・目的に合わせて1~3つほど作成することが多いです。続いては、6種の動画がどのような効果をもたらすのか、それぞれの動画別に解説していきます。
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