医院開業コラム
クリニックのWEBサイト‐得する12の新常識 第2回
2016.12.01
ホームページ制作時に重視していただきたいことは、「見る人の視点で考えること」です。患者さんを想像し、患者さんの視点で掲載内容やデザインを考えることが、効果的なホームページを生みます。
例えばホームページのキーカラーを決める時に、「先生の好きな色が青だから」という理由で青を選ぶよりは、患者さんの視点に立ってピンクを選んだ方が効果につながるかもしれません。ホームページ制作で迷ったときは「患者さんはどう思うか」を軸に考えると答えが出やすいと思います。
ホームページ制作の中でも、一番時間をかけて考えていただきたいことは「コンテンツ(掲載する内容)」です。デザインやSEOを気にしなくていいわけではありませんが、コンテンツを効果的に伝えるためにデザインやSEOがあると考えていただければと思います。SEOにこだわり過ぎて伝えたいことを伝えられなくなるのは本末転倒です。
それでは具体的なポイントを見ていきましょう。
ホームページには多くの情報を掲載することができますが、その分、情報の優先順位をつけることが大切です。ホームページを閲覧した時に、ファーストビュー(アクセスして1番最初に見える範囲)は限られています。特にスマートフォンは下にスクロールして画面を見るので、PCで閲覧した時よりも、より優先順位を明確にする必要があります。
予約を目立たせたい、安心感を与えるために先生の顔を出したい、お知らせも大事……など、「掲載したい内容」を考えるときには、「情報の重要度」もあわせて考えていきましょう。そうすることで、ホームページの骨組みがみえてくると思います。
診療時間や住所などの基本情報は「患者さんに分かりやすく、伝わりやすい」ことを重視しましょう。診療日やアクセス方法などの基本情報が分かりにくいと、患者さんのストレスにつながります。
小児科や内視鏡検査を実施しているクリニックの場合、診療時間が複雑になることも多く、診療時間表の見やすさに工夫が必要です。
イラストの地図 or Googleマップ、どちらが患者さんにとって分かりやすいかは、クリニックの立地によって変わります。ここでも、地域住民が分かりやすい目印があるのか、車で来院される方が多いのか……など、患者さん目線を忘れずに。駐車場の案内が必要になる場合や、駅からクリニックまでの道案内が必要になるケースもあります。
小児科、耳鼻咽喉科をはじめとする予約システムを導入しているクリニックは、予約システムへの導線が非常に大切です。小児科、耳鼻咽喉科のスマートフォン閲覧率は80%以上になることも珍しくないため、スマートフォンでの見え方を工夫する必要があります。
最低限、どんな症状の時に診てもらえるのかを分かるようにしなければいけません。「詳しく書いてもそこまで読まないのでは?」と思うかもしれませんが、読む患者さんが少数であっても、その少数の患者さんを失うことの方が損失です。もしかしたらその少数の中に、口コミを広げるキーパーソンがいるかもしれません。
下記のようなキーコンテンツで他院との差別化を行うことが、患者さんの信頼獲得につながります。基本的には誰もすすんで医療機関には行きたくないものです。それをふまえて、安心感を与え不安を取り除くコンテンツ作りが大切になります。 (さらに…)
この記事をシェアする