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医院開業コラム

開業のタネ

もやっと先生のための科目別開業ポイント

もやっと先生のための科目別開業ポイント 第9回

整形外科の開業資金は?年収、成功させるポイント、成功事例をご紹介

  • 医院開業のポイント

2024.07.16

今回は、整形外科クリニックの開業のポイントについて解説いたします。診療のスペースとは別にリハビリのスペースを確保することが一般的で、他の診療科目より広いスペースが必要です。導入する医療機器が多く、初期費用が高くなる傾向にあります。事業性を見極める必要がありますので、クリニックのコンセプト、事業収支計画が重要になります。開業のポイント、開業資金の目安、成功事例を記載していますので、開業を検討する際の参考にしてください。

整形外科の開業資金

整形外科クリニックの開業資金は、設備資金と運転資金合わせて1億円以上必要です。治療や検査、リハビリに多くの医療機器を導入する必要があり、3,000万円以上かかるケースも少なくありません。開業に必要な面積は60坪程度あれば可能ですが、リハビリに力を入れ、施設基準の運動器リハビリテーション料を算定する場合ですと70~80坪以上で開業するケースが多いです。導入する医療機器が多く、広い面積が必要であるため、医療機器や内装工事、賃料、保証金などの費用が他の診療科目より高くなる傾向にあります。
他の医療機関との差別化などでMRIを導入するケースがあります。より広い面積が必要になりますし、医療機器やシールド工事費用がかかります。近年、内装工事が高くなっている傾向にあり、坪単価80万以上かかるケースも少なくありません。何に投資するべきか、事業性に問題ないかしっかりと検討していきましょう。

【整形外科の設備費用】
整形外科の開業資金における設備費用


整形外科の開業医の年収

厚生労働省(中央社会保険医療協議会)が開示している第58回医療経済実態調査によると、個人の場合、整形外科の開業医の年収は、全体が約3,020万円であるのに対して、約2,790万円と精神科に次いで低い数値を示しています。前年度は4番目に高い数値でしたが、整形外科の年収が下がったのではなく、他の診療科目の年収が高くなったことに起因しています。実際、整形外科の年収額はあまり変わっていません。自己資金を投下した場合は別ですが、投資額が大きいと借入返済の金額が大きくなり、手残りがさらに減少します。本当に必要な投資かどうか見極める必要があります。
医療法人の場合、損益差額は全体が約1,536万円であるのに対して、約653万円と低くなっています。医療法人の人件費が高くなるのは、(理事長、管理医師)の役員報酬が給与に含まれるためです。損益差額と人件費(給与費)足した額の売上高に対する割合を比較すると、個人が約61.4%、医療法人が約60.3%と大きな変動がないことが分かります。

【勤務医の平均年収】
整形外科の開業:勤務医の平均年収参照)2012年勤務医の就労実態と意識に関する調査_独立行政法人労働政策研究所研修機構
https://www.jil.go.jp/institute/research/2012/documents/0102.pdf

【整形外科の収支構造(年間)】
整形外科の開業 整形外科の収支構造(年間)参照:https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001197198.pdf


整形外科を開業する際のポイント

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執筆者紹介

平川 宗史

平川 宗史
(ひらかわ そうし)

株式会社アイセイ薬局 クリニカル・ソリューション部
首都圏エリア 医療モール開発・開業サポート担当

内装計画を含む物件関連全般、および会計や経営の知識が特に豊富なコンサルタント。コンビニエンスストアに19年間勤めた経験があり、9年間はスーパーバイザーとして各店舗の経営管理を、10年間は店舗開発部門で物件選定から店内デザインまで幅広く担当していた。物件提案から開業後の経営に関する相談まで、一貫してドクターに伴走できることが強み。

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