医院開業コラム
クリニックのWEBサイト‐得する12の新常識 第3回
2017.01.05
多くの先生方にとって、新規開院の準備は初めてのことばかりだと思います。資金計画、建築、内装、医療機器、スタッフ募集、行政手続き……やるべきことは山のようにあり、その中で広告・広報はどうしても後回しになってしまうことが多いように感じます。
しかし、開院前の患者さんとクリニックの接点は、広告・広報にあります。とくにホームページは、クリニックの分身となり、開院後にも更新して新しくしていける重要な媒体です。開院後に「クリニックの開院が認知されていない」「ホームページが上位表示されない」「ホームページをもっとしっかり作っておけばよかった」と後悔しないために、開院時の広告・広報のポイントについてご紹介したいと思います。
これまで、新規開院時の広告は、開院の半年~3ヵ月前にご相談をいただくのが一般的でした。ところが最近では、開院の1~2年前からご相談いただくことが増えました。これは「できる限り早く患者さんにクリニックを認知してもらい、資金計画以上にご来院いただいて、できる限り早く借金の返済をしていきたい」という気持ちの表れだと思います。中でも、事前準備の一番のツールとして、ホームページに期待を寄せられているようです。
では、いつから準備するのが適当なのでしょうか?基準としては、下記の理由から開院6ヶ月前までにホームページの準備をスタートすることをおすすめしています。もちろん早ければ早いほど、準備に余裕を持つことができますし、その方法や時期についても、先生のお考えや方針に合わせて柔軟に検討することができます。
ホームページを作るためには、診療時間やアクセス方法、検査の種類、導入する医療機器など、多くの情報が必要になります。言い換えれば、ホームページ制作はクリニックを具体化していく作業ともいえます。ホームページを作りながら決まっていない情報を明確にしていくことになるからです。
加えて、地域の特性や競合をふまえてクリニックの特徴を出したり、ブランディングの要となるロゴマークを準備してデザインイメージなども作っていかなくてはならないため、想像以上に時間と労力がかかります。この作業に3ヶ月はみておいた方が安心です。
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