医院開業コラム
イソノ医院の承継記 第1回
2016.11.15
東京都世田谷区、これから始まる物語の舞台、イソノ医院です。
イソノ家は
当主のナミヘイさん(内科医:イソノ医院の院長)75歳
奥様のフネさん(主婦:イソノ医院の経理事務)70歳
長女のサザエさん(主婦:専業主婦)45歳
長男のカツオさん(外科医:大学病院勤務)43歳
次女のワカメさん(婦人科医:クリニック勤務)40歳
長女のサザエさんのご主人はマスオさん(内科医:公立病院勤務)45歳
息子にタラオさん(小学生)10歳がいます。
最近のナミヘイさんは、お年のせいか、自分が亡くなった後のことが気がかりです。誰がイソノ医院を継いでくれるのか。過去にも話し合いの機会はありました。10年前、イソノ医院が老朽化に伴い、建て替えを検討した時のことです。
こうして、75歳になったナミヘイ。今もイソノ医院の後継者は決まらないままでした。
~次回へ続く~
クリニックの親子承継は、先生が思っている以上に困難を極めます。承継に対する親の気持ちと子どもの気持ちは温度が違うからです。また感情がストレートにぶつかってしまい、なかなか話がまとまらないこともあります。
できることなら後継者は早いうちに決めておきたいところです。もしお子様が「クリニックを継いでもいい」と思う気持ちがあるならば、その時がチャンスです。まずはその気になってもらい、その後、これから後継者としてふさわしくなるように育成してください。後継者が決まらない院長は、歳をとっても、体調を崩しても院長を辞めることができません。元気なうちにハッピーリタイヤするためにも、早目の事業承継対策が必要です。
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