医院開業コラム
クリニック経営者のための医療ICT活用メソッド 第43回
2021.12.16
新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)の感染拡大は、「感染対策」とともに、「働き方改革」そして「デジタル化」を大幅に進めるきっかけとなりました。また、2022年4月に予定されている診療報酬改定でも働き方改革はメインテーマに設定されており、医師および医療従事者の負担軽減を目指して、「タスクシフティング」や「ICTの活用」を進める重要性が叫ばれています。
そんな状況下で、クリニックでは人手不足の解消や残業時間短縮による就業環境の改善などを目的として、受付や精算の自動化に注目が集まっています。そこで今回は受付・精算業務の自動化に着目し、具体的にどんなシステムがあり、どのように導入を進めればいいかを考えてみましょう。
クリニックにおける受付業務は、予約、受付、保険証登録・確認、問診などがあります。これらの業務を担当する受付スタッフは、日々多くの作業を同時並行でこなしています。この受付業務を効率化するために、クリニックでは「診療予約システム」「再来受付機」「保険証リーダー」「Web問診」などの導入が進められています。こうしたシステムは、クラウド技術を活用するものが多くなっており、価格の低下もあいまって導入が急速に進んでいるのです。
それぞれのシステムの機能と導入効果の概要は以下の通りです。 (さらに…)
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