医院開業コラム
クリニック空間設計思想~共通の軸と、科目別アプローチ~ 第4回
2026.07.28
今回からクリニック全体のレイアウトについて、考え方・ポイント・注意点などを全3回に分けて説明していきたいと思います。
クリニックのレイアウトを考える前に、まず意識したいのが「患者さんにクリニックを知ってもらうこと」です。いかにドクターが素晴らしくても、クリニックの内装が素敵でも、認知度が低ければ患者さんは集まりません。多くの場合、患者さんは受診するクリニックを探す際にインターネットを使用します。そのため、開業前からホームページを開設してクリニックの特色や強み、病気の症状などを掲載したり、ブログで最新情報をお届けしたりといった事前準備が重要です。
また、一般的なテナントビルに入居される場合は、実際にクリニックへ来院する患者さんが迷わないようなサイン計画(目に付きやすい場所への看板設置)についても、事前に確認をしておく必要があります。ただし、医療ビルや医療モールの場合は企画段階からサイン計画が綿密に練られているため、この点については心配ありません。
患者さんは来院後ではなく、来院前からクリニックの評価を行っていることを忘れてはいけません。良いクリニックは、来院前から患者さんが期待を抱いています。
ここからは、クリニックのレイアウトについて解説していきます。クリニックのレイアウトにおいて一番重要なのは「動線」です。動線とは、患者さん、ドクター、スタッフが実際にクリニック内を移動する経路を指します。いかに利便性を高め、効率よく動けるかは、この動線によって決まるのです。
動線をしっかりと計画することで、クリニックの作業効率が向上します。回転率を高め、1日あたりの受診者数を伸ばすことが可能です。最近は物資や家賃の高騰により、なるべくコンパクトなスペースで、効率のいい診療を目指す動きが目立ってきています。限られたスペースの中で動線を極めることが、開業後の成功を左右するといっても過言ではありません。
動線の中で、最も重要で最初に考える必要があるのは「患者動線」と「スタッフ動線」です。動線を設定する際は、この2つの動線が交わるべきところと、交わってはいけないところをしっかりと把握しておかなければなりません。
下記は、良い動線と避けたい動線の例です。
良い動線
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