医院開業コラム
クリニックのためのWeb集患教室 第2回
2023.07.03
ホームページは作ったらそこで終わりではなく、その後の運用が非常に大切です。しかし、どのようなツールを使って、どのような情報を見たらいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、クリニックのホームページを運用する上で見るべきポイントをお話ししていきます。
なお、ご紹介するポイントは、毎月または2カ月に1回程度の頻度で確認していただくことで変化を感じられますので、継続して行っていただくことをおすすめします。
どの媒体からのアクセスが多いのかを見極める
アクセス数のうち、どのアクセス元から来ているのかを知るためには、この後で紹介する「Google アナリティクス 4」を使用します。アクセス元を知ることで、ユーザーの属性や、どのようなニーズがあるのかなどを顕在させることが可能です。
では、クリニックのホームページにたどり着くまでには、どのような方法があるでしょうか。
・ Googleなどの検索エンジンからの自然検索
・ GoogleやYahoo!などに出稿しているリスティング広告
・ Twitter、Instagram、YouTubeなどのSNS
・ 直接アクセス
※QRコードの読み取り、URLの直接入力などが考えられます。さまざまな媒体にQRコードを設置するのであれば、QRコードを発行する前に、それぞれに「URLパラメータ」というものを付与すると、アクセス元を分類することができます。URLパラメータを付与していないと、ひとまとめになってしまうため、細かく分析したい場合は行うことをおすすめします。
・クリニックが掲載されているポータルサイトなど
上記が、主なアクセス元として考えられます。Google アナリティクス 4を使えば、これらを基にさまざまなデータを得ることが可能です。例えば、リスティング広告からの流入が多い場合は、そのうちコンバージョン(予約、問い合わせメール、電話といった目標)にたどり着いているのが何件あるのか、その費用対効果がいくらなのかが分析できます。
また、SNSからの流入が多い場合には、特に多かった時期を割り出します。その頃に投稿していた内容を確認すれば患者さんがどのような情報を求めているのかが分かり、その後の広告に役立てることができます。
【Google アナリティクス 4 画面イメージ1】
どのようなキーワードで検索されているのかを見極める
どのようなキーワードで検索されているのかを知るためには、この後で紹介する「Google Search Console」を使用します。Google Search Consoleは、特定のキーワードに対してホームページが表示された回数と、そこからクリックに至った回数が分かるツールです。
これらの情報は、ホームページの改善に役立ちます。例えば、表示回数が多いけれどクリック数が少ない場合は、検索結果に表示されるタイトル(title)や説明文(description)が魅力的でない可能性が考えられます。
他にも、先生ご自身は「〇〇市 大腸カメラ」で検索順位を上げたいと思っていたけれど、実際の表示回数は「〇〇市 大腸内視鏡」のほうが多く、またクリック数も多い場合、先生の開業されているエリアでは「内視鏡」という単語のほうが浸透している可能性があるといったことも考えられるでしょう。
こうしたアクセス元や検索キーワードを知ることで、クリニックのホームページの改善課題を見つけ出し、集患に役立てていくことが大切なのです。
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