医院開業コラム
イソノ医院の承継記 第11回
2020.06.01
【前回のあらすじ】
マスオがイソノ医院を辞めて独立したいと考えている頃、ちょうどナカジマ医院が承継先を探していることを耳にし、カサナミに相談する。カサナミを介した両者の交渉は、お互い納得する形で合意する段階へと進んだ。そこで、マスオはサザエやカツオにイソノ医院を退職する旨を告げようとするが……。
その後、ナカジマは医師を引退し、マスオは不安を抱えながらも、手続き上は院長として独立することになった。ノリスケも、新しい医院の事務長としてマスオをサポートすることに。イソノ医院のときとはまた違う問題が度々起こったりもしたが、ノリスケのサポートもあって、マスオの新医院は何とか経営が成り立っていた。
次回につづく
承継開業は前院長の信頼や実績も引き継ぐことになるので、患者さんもスタッフさんも、どうしても前院長と比較しがちです。承継後、今まで通っていた患者さんが離れてしまうことは、ある程度は仕方ないでしょう。
また、スタッフも新院長の方針に対して「前院長のときはこうだった!」「うちの患者さんのことは、私達のほうが知っている!」と、反発してくる可能性があります。スタッフとの相性は、承継開業の目に見えないリスクのひとつです。
手続き上は、認可が出ないと院長として診療することができません。しかし、継承先の院長と一緒に働くことは可能ですので、患者さん離れの防止や、スタッフさんとの関係構築のためにも、スムーズな引き継ぎを心がけましょう。税理士法人テラスでは、M&Aのサポートはもちろん、承継開業後の医院経営についても税務・労務・法務の面でサポートします。
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