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医院開業コラム

開業のタネ

イソノ医院の承継記

イソノ医院の承継記 第5回

カツオは院長、サザエは事務長

  • 医業承継

2017.05.31

前回のあらすじ

ナミヘイの遺産分割協議を行った結果、フネ、サザエ、カツオ、ワカメに預金・不動産・株式などの財産が分割で相続されることとなった。そしてイソノ医院は、ナミヘイからカツオへと事業承継されていくのであった。

ナミヘイが亡くなり、イソノ医院の新たな院長となったカツオ。これによりイソノ家は、ナミヘイの相続手続きに加えて、イソノ医院の事業承継手続きも同時に行うこととなった。

こうして、イソノ医院の事業承継手続きは完了した。またスタッフ面談を経て、承継だけではなく、これまでの医院経営に伴うさまざまな課題が抽出された。カツオはこれらを真摯に受け止めて、これまで以上にスタッフとのコミュニケーションを図るように努力した。さらにサザエは、スタッフから何でも相談される事務長として、イソノ医院を裏からサポートした。そしてカツオが院長になって1年で、イソノ医院はこれまで以上に多くの患者さんが来院するようになった。

次回につづく

 

税理士笠浪真のワンポイントアドバイス

医院の管理者である院長先生が亡くなられたときには、「相続手続き」と「事業承継手続き」を同時に行うことになります。手続きは院長先生のご家族、とりわけ奥様が行うことが多いです。奥様が相続手続きと承継手続きを一手に引き受けることは、大きな負担となります。また医院を承継した新院長先生は、労務管理や会計管理に直面します。これまでは、勤務医として労働に対する対価を得ていた先生が、突然、経営者として責任を負うことになるのです。労務管理において、旧院長を慕って働いていたスタッフが、新院長のもとでも同じように働いてくれるとは限りません。なかには、新体制に合わずに退職してしまうこともあります。手続きに関しては、何から手を付けたらいいのか、誰に相談したらいいのかなど、頭を悩ませることも多いかと思います。弊社では、税理士や社会保険労務士といった国家資格を持つ専門家が在籍しています。医院の相続手続き・事業承継手続きの実績も豊富です。相続・医院承継において、これらの手続きは失敗が許されないものです。ぜひお気軽にご相談ください。

※このコラムは、2017年5月現在の情報をもとに執筆しています。

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執筆者紹介

笠浪 真

笠浪 真
(かさなみ まこと)

税理士法人テラス 税理士・MBA

京都府出身。国立滋賀大学経済学部卒業の後、同大学院にてMBA取得。在宅・特別養護老人施設にて、介護士として医療福祉の現場に携わり、会計事務所・法律事務所・コンサルティング会社を経て、税理士事務所を開業。これらの経験を、さらに医療の現場に役立てたいとの思いから、慶應義塾大学大学院医療マネジメント専攻にて、医療経営を学び直す。平成25年「医師からファーストコールされる存在」として、病院・診療所・歯科医院の会計に専門特化した税理士法人テラスを設立。経営理念に共感した医師・歯科医師より、多くの支持を得る。
税理士法人テラスのサイトはこちら

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