医院開業コラム
クリニック経営者のための医療ICT活用メソッド 第8回
2019.01.28
近年、電子カルテの普及が進むなかで、電子カルテにつながる周辺システムのニーズが増加しています。診療所でも電子カルテが一般的なシステムとなり、電子カルテやレセコンに入力された情報を「どのように活用するのか」「どのように経営に活かすのか」という新たなニーズが生まれているためでしょう。
診療所において、電子カルテに並んで普及が進んでいる周辺システムは「診療予約システム」「画像ファイリングシステム」「レセプトチェックシステム」が挙げられます。
診療予約システムは第5回で取り上げたシステムで、待ち時間の短縮や混雑の緩和・分散、ホームページと連携した新規患者の獲得など、さまざまな目的を持って導入が進められています。画像ファイリングシステムは第6回で取り上げたシステムで、レントゲン、内視鏡、超音波などの医療機器と連動して画像を管理し、診断、患者説明、報告書作成と多岐にわたり利用されています。
レセプトチェックシステムは、年々厳しさを増すレセプト審査に対応するため、導入が進められているシステムです。2012年に、審査支払機関(支払基金・国保中央会)はコンピュータによる「突合点検・縦覧点検」を開始しました。それ以来、年々システムによるチェックの比率を高め、よりルールに沿った厳格なチェックが進められています。そこで、診療所でも従来のヒトの知識・経験に頼ったチェックの方法を見直し、コンピュータによるチェックが普及しつつあるのです。多くの電子カルテメーカーが、このチェックシステムを搭載するようになってきました。
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