医院開業コラム
クリニックのWEBサイト‐得する12の新常識
2017.08.31
北海道と沖縄では冬に欲しいものが異なりますよね。さらには、個人個人でも相違があると思います。それと同様に、検索エンジンの検索結果は場所や地域などに加え、個人の趣味・趣向によっても変わってくる時代です。
Googleではパーソナライズド検索が導入され、検索結果はログインユーザーの性別や地域、年齢、履歴などに合わせて最適化されています。また、仕様するデバイス(パソコン、タブレット、スマートフォン)やユーザーの現在地で検索結果が変化します。
これからは、検索する人(ユーザー)によって結果が異なる時代です。だからこそ、今まで以上に「ユーザーにとって価値のある情報を提供する」というSEOの本質が求められ、評価されていくと考えられます。
価値のある情報を提供するためには、ユーザーが求めている「知りたいこと」「役に立つ情報」「検索キーワード」「ホームページの使いやすさ」など、とことんユーザー視点で考えることが大切です。
クリニックにおいては「内容や表現で差が出るコンテンツ」と「情報配信することで差別化を図るコンテンツ」を意識して、運用を継続しましょう。これらはSEO対策となるばかりか、他院との差別化が可能となり、クリニックの信頼獲得や集患に効果を発揮します。
【内容や表現で差が出るコンテンツ】
【情報配信することで差別化を図るコンテンツ】
コンテンツの力を最大限発揮するためには、内部最適化を行い、見やすさ・使いやすさを整えることも重要です。また以前から行われているSEO対策として、外部サイトから自サイトへリンクを貼ってもらう「被リンク対策」がありますが、人為的な被リンクはリスクを伴います。良質なコンテンツを作り、自然な被リンクを得ることが最近のSEO対策のトレンドです。
ユーザーのニーズを知る方法のひとつに、「Googleのサジェスト機能」があります。先生方も普段から目にしているかと思いますが、サジェスト機能とは、検索窓に検索キーワードを入力すると、そのキーワードと一緒に検索される確率が高い単語が自動的に表示される機能です。このときに表示されるキーワードを、「サジェストキーワード」と呼びます。
サジェストキーワードは、検索ボリュームだけで決定しているものではありません。検索者の居住地、直前に検索したキーワード、検索時期などの影響を受けていますが、ユーザーの悩みや願望が垣間見えるツールといえます。サジェストキーワードを取り入れたコンテンツ作りは、ユーザーの課題を解決する良質なコンテンツに繋がります。ぜひ参考にしてみてください。
▼赤枠内がサジェストキーワード
「ロングテールSEO」とは、特定のキーワードでの上位表示だけではなく、関連するさまざまなキーワードでホームページを上位表示させ、より幅広いユーザーの獲得を目指すSEOです。
たとえば「世田谷 皮膚科」にだけSEO対策を行う以外に、「世田谷 皮膚科 ニキビ」といったロングキーワードで検索された場合にも上位表示されるようにSEO対策を行います。そうすることで、ホームページへの訪問数の増加に限らず、より来院に近いターゲットを獲得することが可能です。キーワードは、前述したGoogleサジェスト機能を参考にしてみてください。
「ローカルSEO」とは、主に「地名×診療科」のキーワード検索や、Googleマップなどの地図検索で活用される検索機能です。Googleで「地名×診療科」で検索すると、検索結果には地図と一緒に医療機関名が表示されたりすると思います。
ローカル検索をするユーザーは、特定の地域名で医療機関を探している状況にあると予想されるので、来院に繋がりやすいです。このユーザーを逃さないためにも、ローカルSEOの対策をすることが重要になります。
ローカルSEOの対策は、Googleマイビジネスに登録し、管理画面で適切な医療機関情報の登録を行います。これらの登録は無料です。Googleマイビジネスに登録した情報は、Google 検索/Googleマップ/Google+ に掲載され、パソコンやタブレット、スマートフォンで表示されます。
Googleマイビジネス
https://www.google.co.jp/business/get-started.html
SEO対策にはさまざまな手法がありますが、手法にとらわれて本質を見失ってはいけません。昔も今も「ユーザーにとって価値のある情報を提供する」ことがSEO対策の本質です。
この考えを念頭に置いてホームページを見直していくことが、効果的で永続的なSEO対策になるといえます。業者に任せるのではなく、先生ご自身が中心となって行える対策ですので、ぜひ実践してみてください。
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