医院開業コラム
クリニックのWEBサイト‐得する12の新常識 第8回
2017.06.25
ホームページが「看板」のようになってしまっていませんか?
ホームページは、ただ作ればOKというものではありません。いくらホームページのデザインがきれいでも、しっかりブランディングがされていても、運用を行っていなければ、ユーザー(患者さんや地域住民など)は有益な情報が配信されていないと考えるため、継続して見なくなります。そうなると、ホームページの信用性やアクセス数が低下し、Googleの評価も下がるという悪循環になってしまいます。
逆に小規模なホームページであっても、しっかり運用をしていけば効果が見込めるのです。ホームページの運用はSEOにも密接に関係しており、運用の良し悪しは検索結果にも反映されます。そのため、ホームページをいかに効率的かつ効果的に運用していくかが、クリニックの運営に大きく関わるポイントとなるのです。
「ホームページは作った後が大切」といわれていますが、実際は作り始めるときから運用について考えなければいけません。どのように運用していくかをイメージしながらホームページを作れば、効率的な運用が可能になります。まずは、運用する上で大切な下記のポイントについて考えてみましょう。
1. 『お知らせ』の更新
『お知らせ』欄は、診療科を問わず、必ず設けられる重要な部分です。お知らせの更新を「誰が」「どのように行うのか」などを、あらかじめ決めておきましょう。クリニック側(院長やスタッフさん)で更新を行うのか、専門業者に外注するのかで、更新フローや制作費用も変わってきます。可能な範囲でスタッフさんに更新を任せるなどして、院長の手間を軽減することもスムーズな運用につながります。
2. 運用を見込んだコンテンツを設ける
ホームページ制作時に、『クリニックブログ』や『病気の説明』などの公開後に更新していくことを想定したコンテンツを設けておくと、定期的な情報配信を行いやすくなります。運用における一番の課題は「継続して更新を行うこと」。先生が原稿を準備したり、更新作業を行ったりすることは、意外と難しいものです。原稿作成を専門業者に依頼する、スタッフさんに協力してもらうなど、事前に対策を考えておきましょう。
3. 動的ページと静的ページをきちんと分けて運用を考える
動的ページとは、お知らせやブログなど「更新頻度が高いページ」を指します。反対に静的ページとは、診療時間や地図、医療機器などの「更新頻度が低いページ」を指します。
更新頻度が高い部分にCMS(content management system)を導入することによって、クリニック側でホームページの更新が可能です。初期制作時にCMS導入費用がかかりますが、その後の運用費用の削減につながります。また、動的ページと静的ページをしっかり分けることで、後々のコストや運用方法などの効率化も考えられます。
(番外編)「必ず患者様が確認するコンテンツ」の設置や「必ず更新しなくてはならないコンテンツ」を掲載する
ホームページの運用において、患者さんが必ず見るコンテンツを設置することは大変有効になります。『予約システム』などはとても良い例で、ホームページとも非常に好相性のコンテンツです。毎回患者さんがホームページを経由して予約システムから予約を取れば、患者さんがホームページを見るきっかけにもなりますし、アクセス数も増えます。
また、必ず更新するコンテンツを掲載するのも有効です。たとえばカレンダーなどは毎月更新しますし、患者さんも内容を確認します。見る側にとっても更新する側にとっても、こういったコンテンツがあることでホームページを半強制的に利用するといった施策も、場合によっては必要となります。
制作当初から運用計画を練ることが理想ではありますが、「すでに公開しているホームページを少しでも改善したい!」という先生も多いかと思います。そこで、今あるホームページをより活かすためのオススメの運用方法をいくつかご紹介します。
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