医院開業コラム
イソノ医院の承継記 第7回
2018.07.27
【前回のあらすじ】
イソノ医院にマスオが新たに加わった。しかし、医師が複数いることによって人件費が増加し、付随する業務は増える一方。事務長のサザエは仕事と家事との両立が難しくなり、引退を希望する。そんななか、ノリスケを新たな事務長として迎えることで、イソノ医院は新たな局面を迎えることになる。
こうしてノリスケが事務長に加わり、イソノ医院の運営体制は整ったかのように思えた。しかし、ノリスケにかかる人件費の増加で、ついにイソノ医院は赤字となってしまった。事態を打開するために、マスオはノリスケに相談することとなった。果たして、イソノ医院は黒字化することはできるのだろうか。
次回につづく
クリニック経営を順調に行うためには、資金繰りがポイントになります。赤字経営になってしまうと資金繰りが苦しくなり、銀行から追加の借入をしたり、人件費削減などのコストカットをしたりする必要があります。そうならないためにも、日頃から税理士による会計報告や、改善の提案をきっちりとレビューしておくことが重要です。
弊社では、日々の売上、経費などから作成した月次決算報告書で、資金繰りの確認を行います。そして、異常な数値や比率があれば、経営会議を開いて改善するようにサポートさせていただいています。また、日々のレセプトデータから、カルテの枚数、新規患者数などを分析して、前年数値やほかのクリニックとの比較から黒字化、またはさらに利益が出るための目標とすべき数値を設定しています。
ただでさえ、日頃から診療でお忙しいDrの先生方に安心して診療に集中していただくためにも、最低限の会計の知識はぜひとも知っていただきたい部分です。そして、クリニックの発展のためには、何としても資金繰りを安定していただきたいと思っています。
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