医院開業コラム
Caloo式 WSO(WEB集患最適化) 第6回
2020.12.15
前回、ホームページからの増患はSEOだけではなく、MEOを同時に行うことが大切であることをお伝えしました。MEOではGoogleマップ検索で上位3位内に入ることが重要ですが、実際にどのような対策を行えばよいのでしょうか。後編となる今回は、表示順位を上げるための具体的な対策について解説していきます。
Googleマップで上位に表示させるには、「直接的対策」と「間接的対策」の2つがあります。直接的対策は、表示順位の効果が出やすいのが特徴です。以下で、主な3つの対策をご紹介します。
■直接的対策1:ビジネスプロフィール(写真・予約システム・説明文)の最適化
(1)【必須】クリニック名や住所など掲載情報の最適化
正確な情報を記載するだけなので、必ず行いましょう。
(2)【必須】位置情報最適化
Googleマップで表示されるピンの位置が正しくないケースがあるため、自院の正確な位置情報を掲載します。間違っている場合は、正しい場所に修正してください。こちらも手間はかからないので、必ず行いましょう。
(3)【必須】予約システムのURLを掲載
予約システムを導入済みの場合は、予約URLを掲載します。この対策は順位を上げるというよりも、Googleマップ経由でホームページに訪れた患者さんを来院につなげて、しっかり取り込むためです。ただし、予約1件につき1,000円といった費用がかかるような「成果課金型」の予約システムを使われている場合は、掲載することで費用がかさむため要注意です。こういった心配のないよう、「月額定額制」の予約システムをおすすめします。
(4)【行ったほうがよい】ストリートビューの導入
クリニックは、プライバシーの観点から院内の様子が見えにくいという問題があります。この問題を解決してくれるのが「ストリートビュー」という機能です。以前は「インドアビュー」と呼ばれていたもので、クリニック内を撮影して掲載すると、院内の様子がGoogleマップ上で見られるようになります。従って、ストリートビューの導入は、患者さんに安心感を与えて来院につなげることも可能です。費用はクリニックの広さによって異なりますが、数万円程度かかるでしょう。1回の費用で永久的に掲載されるため、集患効果が期待できます。
(5)【難しいが効果絶大】口コミを増やす
Googleマイビジネスの口コミは、上位表示させるために非常に有効な手段です。しかし、口コミは「増やし方が難しい」という難点があります。
患者さんに口コミ投稿をしてもらう場合には、次のような手順が必要です。
上記は、患者さんによって少しハードルが高いかもしれません。しかし、クリニックが口コミ投稿画面のURLをメールなどで患者さんに送ることで、この手順を省くことも可能になります。
この口コミ投稿でネックとなるのが「Googleアカウントが必須な点」と「アカウント名の表示が必要な点」です。特に、普段Gmailを使っている方は実名でアカウントを作られている場合が多く、ネット上(Googleマイビジネス)の口コミ投稿者名に実名が掲載されてしまうことに躊躇してしまいがちです。
アカウントの実名表示を回避するためには、別のダミー用Gmailアカウントを作成して、「アカウント名を適当なハンドル名(名前)で登録してから投稿してもらう」という方法もあります。しかし、実際に自らダミーアカウントを作ってポジティブな口コミを書こうとする患者さんは少なく、クリニック側からもそこまで患者さんにお願いはできません。
このように、Googleマイビジネスの口コミは匿名で気軽に投稿できないため、口コミを増やしにくいという問題があります。しかし、システムを利用して患者さんを効率よく案内できれば、少しでも書いてもらえる可能性が上がります。現在、弊社の予約システム「アポクル」でも、このようなシステムの実装を検討しているところです。
(6)【行ったほうがよい】口コミに対する返信
クリニックからの口コミ返信は、かなり気を遣って書く必要があります。特に、ネガティブ口コミに対する返信はより注意しましょう。
■直接的対策2:継続的な投稿
順位を上げるには、Googleマイビジネスの投稿機能を活用した記事投稿も大変有効です。記事の内容は、例えば以下の画像のような「クリニックからのお知らせ」や「ニュース」などが挙げられます。ただし、記事投稿は掲載期間が定められているため、継続的な投稿が大切です。
■直接的対策3:アクセス数のチェック
MEOの成果をしっかりと計測することも、非常に重要です。「行った施策のどれが効果的だったのか?」「実際に来院までつながっているか?」など、数字で確認していく必要があります。
次に、「間接的対策」です。間接的対策は、ホームページやポータルサイトの作成など「できれば取り組んだほうがよい対策」を指します。Googleマップの検索順位を決定するアルゴリズムは、Googleマイビジネスの内容だけで決まるものではありません。SEOではホームページの内容だけでなく、他サイトからのリンクや記事も重要な要素となります。
それと同じく、MEOでもインターネット全体(ホームページ・ポータルサイト・SNSなど)でのクリニックの評価も加味されて決定されます。そのため、Googleマイビジネスへの「直接的対策」に加えて、WEB界隈全体でのクリニックの評価を上げる「間接的対策」も必要となるのです。
間接的対策には、以下のような対策があります。 (さらに…)
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