医院開業コラム
わが子を医師にするための9つのルール 第5回
2015.12.08
こんにちは、藤崎です。
「子どもを医者にしたい」と、幼少時代から親は願い、塾に通わせ、家庭教師を付ける。医学部の莫大な教育費を貯めるために転職をしたり、開業をしたりします。
しかしながら、わが子が自分の将来を考える適齢期になった時に「医師になりたい」と、自ら志してくれなければその悲願はかないません。
そのためには適齢期における「マインドセット」が決め手になります。子育てにおいてとても大切な要素なので後編までお読みください。
マインドセットというのは、自らを取り巻く家族環境や、友人、経験、受けた教育、時代の流れなどによって変化しながら形成される、物の見方、捉え方を指します。要は、物事の捉えかたは常に変化するということです。
例えば30年前、日本のサッカーがワールドカップに参加することは夢のまた夢とされていました。しかし、今では5大会連続出場。予選通過は当たり前、ベスト8を目指そうという勢いです。セリエAで多数の日本人選手が活躍するする姿を見て、「これなら行けるんじゃないか?」と思えてきます。これは経験により捉え方が変化したということですよね。
野球でも野茂選手が米メジャーリーグに挑戦した時は、誰もが通用しないと思いました。しかし、世界で認められ、その後も多数の日本人メジャーリーガーが登場しました。今では「高校卒業後すぐに渡米しよう」なんて考えられるようになったのも、もちろん、技術のレベルが上がったという要因はありますが、そのほとんどは「気の持ち方」、つまり、マインドセットが変化したことによるものなのです。
要は、わが子の医師になるかどうかの決断も環境や経験によって変化する!ということなのです。
ご安心ください!医師を志した理由を聞くと、「親が医者だったから!」というのが最上位に挙げられます。やはり、身近で医師として活躍されている親を見ることで「自分も医師になろう!」というマインドセットが起きるのは自然なことです。また潜在的に子どもは「親の期待に応えたい」と思うものです。なので、親がわが子に「医師を目指してほしい」と願うことで、子どもがそうしたマインドセットを起こす可能性は高まるのも事実です。
しかし、注意しなくてはいけないのは、こうしたマインドセットがいつ起きるのか?という時期の問題です。
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