開業した先生の声
Vol.2
2020.10.20
クリニックの開業を目前に控えたドクターが、今何を考え、悩み、いかにして困難に立ち向かったのか……そんな開業の準備期間、いわば“エピソード・ゼロ”にフォーカスする本シリーズ。巷にあふれる成功体験記ではなく、開業医の序章を紐解くことで、よりリアルなクリニック開業に迫ります。
第2回となる今回は、皮膚科医の穀内康人先生をインタビュー。穀内院長は2020年12月、大阪市城東区の医療モール「クリニックステーション野江」に、初となる自身のクリニックを開業予定です。その開業に至るまでのストーリー、そして穀内院長が目指す理想のクリニック像とは。
私が目指すのは、地域の方々が自分らしい人生を送れるようにサポートしていくことです。皮膚トラブルの多くは、命に関わるものではありません。しかし、皮膚は“目に見える臓器”であるため、生活の質に大きな影響を与えることが多々あります。例えば「皮膚の炎症が気になって温泉やジムなどで肌を見られるのが恥ずかしい」といった具合ですね。
一人でも多くの方が、皮膚の悩みを気にせず毎日をイキイキと楽しめるように、皮膚科医として最大限の努力をしていければと思っています。
そうですね。当クリニックのコンセプトである「正確な診察、診療」「丁寧でわかりやすい説明」「患者さんの気持ちに配慮したきめ細やかなサポート」も、患者さんが真に求める診療とは何かを徹底的に考えて決めました。
また診療の際は、自作の資料やパンフレットをお配りするつもりです。口頭でいくら丁寧に説明しても、時間が経てばどうしても忘れてしまうこともあるでしょう。
そんなとき、資料が手元にあればじっくり見返せますよね。このように、常に患者さんの目線に立って考え、不安や疑問が残らない診療を提供していきたいです。
両親、祖父母が開業医で、幼い頃から診療の現場を実際に見る機会が多くあって。物心ついた頃には、自分も将来は医師になりたいと思うようになりました。
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