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医院開業の基礎知識

STEP5

事業計画の立案

事業計画の立案により整合性をチェック

事業計画の立案とは、「ヒト・モノ・カネ・情報」に関する内容を数値に置き換えることで、実現性や収益性をチェックする工程です。これまで検討してきた診療コンセプトや開業候補物件の経済条件、見込み患者数など、様々な項目について数字をセットしてみましょう。

項目は多岐にわたりますので、エクセル等でフォーマットが作成されている医院開業用の事業計画ツールを活用することをお勧めします。

事業計画はある程度の精度が高まってきた段階で、第三者による検証を行い、各設定値が適正か、実現性はあるのかチェックを受けましょう。

事業計画立案のアプローチ

立案のアプローチとしては、次の3ステップに分けることができます。

ステップ1

  • 検討項目の把握を行う
  • ヌケ・モレ防止のため医院開業専用の事業計画策定ツールを活用するのが効率的

ステップ2

  • 開業の初期費用やランニングコストの把握
  • 想定来院患者数による医科報酬額の把握
  • 自己資金や融資・リースの活用を検討
  • 人員配置・給与設定など

※いきなり完璧を求めるのではなく、徐々に精度を高めるというアプローチ。

ステップ3

  • 計画の精度が高まってきた段階で、第三者による検証を実施

※いきなり完璧を求めるのではなく、徐々に精度を高めるというアプローチ。

事業計画は徐々に精度を高めていく

事業計画の立案過程で、実現性や収益性に無理があることが分かったら、その原因がどこにあるのかを見直しましょう。事業計画上の数値だけではなく、状況に応じて、診療コンセプトや開業形態、開業エリアの見直しも必要になることがあります。

従って、はじめから完璧を目指すのではなく、徐々に各項目の精度を高めるアプローチが良いでしょう。

立案には知識や経験が必要となり、労力も掛かるため、コンサルタントや税理士などに依頼するというケースも多くあります。しかし、全てを任せっきりにすることは危険です。自らが事業計画内容をよく理解し、開業後の収益に関わる決定などは、必ず責任を持って意思決定をするようにしましょう。

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