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経験と知識を最大限に活かしたい!がんの検査から術後のフォローアップまで一貫した医療を実現

  • ドクターインタビュー

2025.02.18

木村 章嗣

とねり腎泌尿器クリニック

院長

木村 章嗣

(きむら しょうじ)

(クリニックステーション舎人)

  • 診療内容:泌尿器科
  • その他のクリニック:眼科・整形外科・内科・耳鼻咽喉科・皮膚科・形成外科・泌尿器科・歯科

VOICE ここがよかった医療モール

こちらの医療モールは地域住民の認知度が高く、患者さんが集まりやすいのが大きなメリットです。舎人駅から徒歩4分という、アクセスの良さも気に入っています。また、ほかの科目と「診診連携」できるのも大きいですね。例えば、医療モールに入居している内科クリニックから、腹痛や背中の痛みなどを抱えた患者さんを紹介されることも多いです。当クリニックはCTを完備しているので、ほかのクリニックから「患者さんの検査をしてほしい」という依頼もあります。

ひと昔前は、どのような症状でも診る“赤ひげ先生”のような医療が求められていました。しかし、これからは専門性を高めた医療が重視される時代。私も泌尿器科のみを標榜し、この領域のスペシャリストとして活躍したいと考えています。その点でいうと、各診療科の専門医が集結する医療モールは、私にとって理想的な場所です。患者さんにも「ここだけで必要な医療が完結する」というメリットは大きいのではないでしょうか。

 

開業を決めた理由は?

私は泌尿器科医として東京慈恵会医科大学附属病院に17年間在籍し、排尿障害や尿路結石、尿路感染症などの一般泌尿器疾患はもちろん、前立腺がん、膀胱がんなどのがん診療に従事してきました。がんに対する早期発見および治療の実績を重ねてきた私にとって、泌尿器がんの治療は大きなテーマです。

がんは早期診断を行えば治る病気になってきていますが、現在、クリニックでがん診療を行っている施設はそれほど多くはありません。そこで、泌尿器疾患を早期発見でき、大学病院を含めた総合病院への橋渡しをした上で、治療後の経過観察も可能な知識と経験を持ったクリニックが必要だと考え、開業を決意しました。薬物療法は、ここ10年で劇的な進歩を遂げています。抗がん剤や分子標的薬などの外来で治療できるがんが増えていることも、開業の後押しとなりました。

患者さんは、病院と長い付き合いになります。しかし、総合病院には患者さんがあふれ返り、3時間待ちの診療も当たり前という現状です。当クリニックでも治療をはじめ治療後の経過観察も含めて診療することで、そのような患者さんの負担を軽減できると考えています。

 

この地域・物件を選んだ理由を教えてください。

この地域を選んだのは「泌尿器科診療の最前線で働いてきた経験と知識を、生まれ育った地に還元していきたい」と考えたことがきっかけです。最初は、地元の東京都葛飾区周辺で探していましたが、エリア内に競合となる泌尿器科クリニックが多数存在していたため、候補から外すことに。そこで次に考えたのが、友人が多く、なじみがある足立区です。特に北部は泌尿器科専門のクリニックが少なく、泌尿器疾患に苦しむ患者さんも多いことが予想されます。また、川向こうにある埼玉県は医療過疎の傾向が強いことから、埼玉県からの集患が期待できることも理由のひとつです。

物件については予算を考慮し、戸建てではなくテナント物件に定めていました。泌尿器科領域の正確な診断にはCTの導入が不可欠であるため、建築基準がCT設置をクリアしていることは外せません。内見したのは、こちらの医療モールで2件目。希望していた「泌尿器科がほぼ存在しない地域」「集患が期待できる」「CTの導入が可能」という条件がそろい「ここだ!」と思いました。

 

開業前と開業後で、イメージの違いはありますか?

経理関係は未経験のため、不安がありました。しかし、給与計算などはデジタル化が進んでおり、スタッフの出退勤データから自動計算されます。開業前に思っていたよりスムーズに進められて、便利ですね。また、患者さんの数が多いのも予想外でした。現在、1日平均40~50名が来院されます。開業前の事業計画では、開業後1年で30名と予測していたので、うれしい誤算です。

開業前は「高齢者に偏るのでは」と考えていましたが、お子さんの夜尿症や若い人たちの性感染症の相談など、幅広い年代の患者さんが来院されます。男性の患者さんが多い印象があるかもしれませんが、当院は頻尿、尿失禁、膀胱炎など女性の患者さんも多いです。

 

集患のために、配慮されたことはありますか?

泌尿器科は「恥ずかしくて受診できない」「年のせいだから仕方ない」といった患者さんが多い領域です。そのため、プライバシーへの配慮を重視しています。待合室は、患者さん同士が対面にならないよう椅子を一定方向に配置しました。患者さんをお呼びする際も、お名前ではなく番号にしています。

また、女性に抵抗感を持たれないよう、心地良い空間づくりも重視しているポイントです。院内のデザインは、受付、扉、床などに清潔で明るい木材を施し、温かみのある優しい雰囲気を演出。照明もやわらかい暖色を採用し、全体的にリラックスできる空間になったと自負しています。

 

開業を検討している先生方に、アドバイスをお願いします。

開業する地域は非常に重要なので、慎重に検討してください。競合するクリニックがどのくらいあるのかは、事前に必ず調べておきましょう。私の場合は泌尿器科という狭い領域であるため、競合がほぼゼロの地域を中心に探しました。加えて、その地域の年齢別人口なども確認し、自分の科目の需要があるのかを見極めることも必要です。

開業までには機器メーカーや内装工事会社など、何十社という業者との打ち合わせが待っています。業者の言うままにならないよう、決定する前に2~3社と話し、相見積もりを取ることを忘れないでください。

 

開業されてから今までを振り返って、いかがでしたか?

私は、開業を決意してから約1年で実現できました。その間を振り返ってみると、それほど大変だったという印象よりも充実感が大きいです。そう感じられるのは、アイセイ薬局さんが伴走してくれたからだと思いますね。担当者の方は実直で信頼でき、私の質問や不安に対して的確にアドバイスしてくれました。開業支援チームも、まさにプロの集団。内覧会は素敵なイベントを打ち出し、盛況のまま終えることができたと満足しています。

また、開業後も薬剤の流通状況などを迅速に答えてくれるなど、しっかり連携が取れているのでありがたいです。開業前から開業後まで、きちんとフォローしてくれる心強いパートナーがいることで、安心してクリニック経営にも取り組めています。

 

今後の目標を教えてください。

当クリニックに来院される患者さんは「恥ずかしくて受診を躊躇してしまう」という方も多いです。そういった受診のハードルを少しでも下げられるよう、引き続き病気の治療や予防の啓蒙を行っていきます。7月からは、日帰りで脊椎麻酔下経会陰式前立腺針生検も始めました。これからも一般泌尿器科診療だけではなく、泌尿器がんの検査、外来治療、術後フォローも行える強みを活かして、地域医療の貢献に尽力していきます。

 

※この記事は2025年2月時点の情報に基づき作成しています。

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