開業した先生の声
2015.06.28
勤務医から開業医になるには、専属の開業支援担当者の力が助けになりました。ひとりの医師であり、またスタッフを抱える経営者の立場であることを実感しています。開業後は、同じ医療ビルの1階にある調剤薬局の薬剤師が、薬と患者さんの情報を把握してくれて頼もしい存在です。自分のクリニックと周辺の大規模病院の連携が図れていることも重要なポイントです。
医学部を卒業してから大学病院本院の救命救急センターで18年間働き続け、そろそろ新しいことをやりたいと思ったことや救急医は時間的にも体力的にも大変な勤務で子供たちの成長過程でいっしょにいる時間を持ちたいと考えたことです。開業を具体的に検討しはじめてから、分院(八王子)への異動の話があり、分院に勤務すれば暫くは遠い場所で医療に専念することになるため、自分のこれからの道を決める岐路に立たされたことも、開業の後押しとなりました。開業を考え体的に検討しはじめてから、分院(八王子)への異動の話があり、分院に勤務すれば暫くは遠い場所で医療に専念することになるため、自分のこれからの道を決める岐路に立たされたことも、開業の後押しとなりました。開業を考えている時期に、自分にとって好立地である場所に医療モールとして建設している物件があり、両者のタイミングがちょうど重なったことです。また、クリニカル・ソリューション部の担当者からの的確で熱心なアドバイスもあり、迷わずにこの場所で開業する決心が深まりました。診療圏が近いところに内科はありますが、特に問題ありませんでした。
勤務医として救急医療を専門として働いていた頃と異なり、開業したら経営者となりますし、色々なことをひとりでこなしていかなくてはなりませんから、想像していたよりも決して楽ではありません。ただ、患者さんの目線で考えられるようになり、地域医療に貢献できるやり甲斐を感じます。黙々と処置していた救急医の時とは違い、この1年間で3年間分くらい患者さんと話をしたように感じます。現在は内科、循環器内科、消化器内科が診療科目ですが、救命救急医の経験も生かして、患者さん本位の的確な診療と診断を行い、必要に応じて拠点病院と連携してやっています。さらに同じ建物の1階に調剤薬局があり信頼できる薬剤師がいることで、患者さんの処方薬を確実に管理でき、とても助かっています。
開業後に、患者さんに何を提供するのか、きちんと病気の診断までつけること、経過を看るにしても具体的に何の経過を看るか、明確にすることが大事です。患者さんにきちんと対応することで、次の初診の患者さんが外来に訪れるようになります。患者さんの時間を煩わせないよう、地域の病院とも連携して、必要な検査の予約も当院から行っています。さいわいにも、わたしのクリニックは周辺の大規模病院とうまく連携していますが、今後開業されるには、事前に調査確認されると良いと思います。
この記事をシェアする