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イベント実績

地域医療ニーズを的確にとらえた医院開業。医薬連携イベントで地元住民の認知を得る!の巻

  • こどもクリニック・こども薬局

2016.03.15

2016年1月31日(日)、東京都日野市の多摩平にて、かどた皮ふ科・形成外科クリニック様とアイセイ薬局多摩平店の事前内覧会・OPEN前イベントが開催されました。今回は、イベント当日の模様をクリニックステーション編集部がレポートします。

 

地域住民待望の皮膚科・形成外科クリニックが誕生

東京都心から西に35km、多摩川と浅川の清流に恵まれた、緑豊かな丘陵をもつ日野市。東京都のほぼ中心に位置し、多摩地区の中核都市として知られています。
なかでも、JR中央線豊田駅周辺は再開発が進んでおり、2014年には北口駅至近に「イオンモール多摩平の森」がオープンするなど、緑と調和した暮らしやすい街づくりに向けての整備が進んでいます。

そんな豊田駅北口に誕生したのが、医療モール「クリニックステーション多摩平」です。人通りの多いイオンモール北側に位置しており、広い道路に面した立地は視認性も抜群。イベント当日も外出や買い物帰りの多くの住民の方が立ち寄っていました。

もともと豊田駅周辺には皮膚科が少なく、また形成外科にいたっては「日野市で初めてではないか?」と院長の門田 聡先生。地域住民の期待も大きく、準備当初から期待が寄せられていたようです。同じ並びにはアイセイ薬局多摩平店もオープンし、5月には内科・小児科の開業も予定されています。

 

地元の子ども達を対象とした医師・薬剤師体験プログラム

イベント当日は、かどた皮ふ科・形成外科クリニック様とアイセイ薬局多摩平店を開放し、アイセイ薬局の企画によるこども向け医師・薬剤師体験プログラム「こどもクリニック・こども薬局」が開催されました。
このイベントは、地域の子どもたちに医療機関や薬局に親しんでもらい、医薬への理解を深めてもらうことを目的に開催している、アイセイ薬局の地域医療マーケティングプログラムの一つです。子どもたちはもとより、保護者の皆様にも評判が高く、医院にとっては開業前に地域の方々との良質なコミュニケーションを生む施策として重要な役割を果たします。

今回の「こどもクリニック・こども薬局」は、地元の小学生と未就学児を対象に行われました。事前予約なし、当日受付のみのイベントでしたが、午前午後合わせて108名の子どもたちが参加。保護者の方々と合わせると200名を超える方々にお集まりいただくことになりました。

子どもたちには、最初にクリニックで「医師体験」を、その後、薬局に移動して「薬剤師体験」を行ってもらいました。

まずはクリニックで白衣を着て聴診器をつけ、問診票を見ながら、医師の仕事を体験してもらいました。

その後は、薬局に移動して調剤の体験が始まります。
お薬は軟膏剤、水剤、散剤の3種類。薬剤師の指導のもと、処方箋に従い、お菓子の薬を使って調剤を行います。

軟膏剤はピーナッツバターを使って体験。

散剤コーナーでは、本物の分包機を使ってその速さと性能を体験してもらいました。薬が自動的にパッケージに入って出てくる様子に、子どもたちはもちろん、大人の方も驚いていたようです。

最後は投薬です。「おだいじにしてください」の声とともに、保護者の方が扮する患者様に自分たちで調剤したお薬を手渡しました。

参加者のなかには「子どもに薬剤師の仕事を体験させたい」と、はるばる1時間以上かけて遠方から来てくれた親子も……。このような職業体験イベントは、親御さんにとってお子様の教育という面でも魅力的なようです。このプログラムは薬剤師と同じ環境での作業を通じて、子どもたちがその仕事やその意義を理解できる点や、使用するツール類の高いクオリティが評価され、2015年にキッズデザイン賞(未来を担う消費者デザイン部門)を受賞いたしました。

 

見学ツアーでクリニックに集客

「こどもクリニック・こども薬局」と同日開催で、クリニックでは「見学ツアー」と銘打って、地域の方々を対象とした内覧会を実施しました。
見学ツアーでは、新たにこの地域にやってきた院長先生がどのような方なのか、クリニックの中やスタッフさんはどのような雰囲気なのか、来場の皆様へお披露目を行います。このような機会があることで、地域の方々は開院後に安心してクリニックへ行くことができ、初回来院の心理的なハードルを下げることができます。また、見学ツアーでは1対1で詳しくお話ができるため、事前予約やその後の受診につながりやすく、集患面では開業時に欠かせないイベントとなっています。

クリニックでは、ゲスト1組にアテンド役のスタッフ1名がつき、各部屋をご案内しました。
「何かお悩みはないですか?」「この部屋で点滴を行うんですよ」と丁寧に説明をしながらのクリニック内覧会。一緒に回るうちにお客様とも打ち解けてきて、「悩みがあるんだけど、今日相談に乗っていただけるの?」「母が車椅子なんだけど、入れるかしら?」と、具体的なお話が始まります。

医学的な相談が始まりそうな時には、タイミングを見計らって院長も登場。「こんにちは、院長です。何かお困りのことはございますか?」と話しかければ、「巻き爪で悩んでいるんです」「このシミが気になるんだけど……」と、先生の取り合いになるほど、次から次への質問が押し寄せます。

「皮膚科と形成外科は違うのですか?」と聞かれれば、「皮膚科は診断、形成外科はシミを取ったり火傷の処置をしたりと、肌の表面に対して外科的な処置や手術を行います」と、わかりやすく説明が入ります。「今まで他のクリニックでは、できものができても他の病院を紹介してもらわないといけなかったけど、当院では簡単な処置は院内でできるんですよ」と、どなたにも理解しやすい言葉でご説明。スタッフ一人ひとりの接遇にも配慮が行き届いている印象を受けました。

ご来場の皆さんも同様に感じたようで、「近くに皮膚科がないから、ずっと開院を待っていたのよ」「このクリニックは丁寧に話を聞いてもらえそうね」と、口々にお話しされている声が編集部員の耳にも届いてきました。
その日のうちに予約を取る方も多く見られ、開業前から住民の期待の高さが伝わる見学会でした。

クリニックの外では、日野市のゆるキャラ・エコアラ®とエコクマ®が出迎えます。このようなゆるキャラの手配もアイセイ薬局のイベント企画の一環です。クリニックの開業イベントを盛り上げて1人でも多くの方に足を運んでいただくため、地域や患者様層に合わせたイベント設計は欠かせません。
こどもクリニックを終えた子どもたちとの写真撮影に忙しいふたり(二頭?)でしたが、道行く人たちの足を止めるのにも十分な演出でした。
イベントに参加しない人に対しても「ここにクリニックがオープンしたんだ」「親しみの持てるクリニックだな」と印象付けることで、確実な認知を得ることが可能です。

クリニック→薬局と移動しての子どもたちの医師体験と薬剤師体験、そして帰り際の風船&おみやげプレゼントにゆるキャラのお見送りと、来場者が楽しく自然にクリニックを見学できる動線設計は、今回もイベントにおいて大きな役割を果たしました。

一般客向けのイベント終了後は、クリニックスタッフの皆さんをアイセイ薬局にお招きし、「こどもクリニック・こども薬局」と同じように調剤体験をしていただきました。
医療機関での経験があるスタッフの方も、実際の調剤の様子を見るのは初めてとのこと。軟膏の練り方について薬剤師と話をしたり、分包機のスピードに驚いたりと、子どもたちと同じように興奮した様子でした。
クリニックと薬局、お互いのスタッフの交流は、お互いを知る上で大事な時間です。日頃の診療でも気軽に相談ができるよう、常日頃からのコミュニケーションが欠かせないのですね。

日野市で医療ニーズの高い皮膚科と形成外科を開業された、かどた皮ふ科・形成外科クリニック。開業前からスタッフ同士のチームワークや地域の方々の期待が十分に感じられ、今後のご盛業が楽しみです。

 

Doctor’s Comment

門田 聡

かどた皮ふ科・形成外科クリニック

院長

門田 聡

(かどた さとし)

国立高知医科大学(現高知大学)卒業後、昭和大学形成外科、新百合ヶ丘総合病院形成外科部長等を経て、2016年に、かどた皮ふ科・形成外科クリニックを開院。

「皮膚科は赤ちゃんからお年寄りまでどの世代にも必要な診療科です。今日は、予想以上に多くの方に来ていただくことができ、開業イベントとしては成功だったと思います。多摩地区には皮膚科が少なく、形成外科は日野市で初めての開業です。まずは地元の方に形成外科とは何かを知ってもらうところから始めないといけません。近隣の小学校などにもPRしていきたいですね。
アイセイ薬局の皆さんには、薬の使い方や副作用などを患者様にしっかりご説明いただいて、笑顔で接客してもらえるといいですね。」

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