2015.11.20
千葉県船橋市のJR総武線下総中山駅を降りてすぐにある「ミレニティ中山」。スーパーマーケットだけでなく、学習塾、旅行代理店、エステサロン、スポーツジムなどさまざまな店舗・施設が入居している複合型の商業施設であり、駅前のランドマークとして地域の方々に広く愛されています。
アイセイ薬局が運営する「下総中山クリニックファーム」は、ミレニティ中山の4階ワンフロアに2001年3月1日オープン。内科・皮膚科・整形外科・心療内科・耳鼻科・眼科・小児科・歯科の全8つのクリニックと調剤薬局、デイサービスが集まった、関東最大級の医療モールです。
14年の間、全ての医療機関が一丸となって地域医療の中核として機能してきましたが、このたび「患者様に求められる医療モール」としてさらなる利便性向上のため、共用部分の大幅なリニューアルを行いました。
平成26年、厚生労働省の実施した受療行動調査では、患者様の約3割が医療機関での待ち時間を「不満」と感じている、と明らかになっています。クリニックにとっても、患者さまの待ち時間に対するストレスを軽減することは重要な課題です。
そのため、共有スペースに「ライブラリーコーナー」を設置。蔦屋書店を手掛ける、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社様とタイアップし、ヘルスケアを中心に写真集やレシピ本、絵本など約450冊もの蔵書を揃えています。「まるでカフェみたい」と患者さまから驚きの声も上がる、お洒落で、ゆったりと余裕を持って過ごせる待ち合いスペースとなりました。
老若男女さまざまな人が訪れるのが、複数の診療科目が集まった医療モールの特徴です。そのため、誰もが快適に安心して過ごせるようフロアの随所に工夫が凝らされています。
「こどもガレリア」は、お子様向けのフリースペース。本を読んだり、おもちゃで遊んだりと待ち時間を楽しく過ごせるため、「病院に行きたくない!」という気持ちの緩和にもつながります。このスペースにはコンシェルジュが常駐しているので、保護者の方々も安心してお子様を遊ばせることができます。
ベンチやトイレなど、既存の共有部分も、ユニバーサルデザインに準拠し、どなたでも使いやすいよう、おむつ替えスペースや子ども用のトイレ、ベビーキープの設置などを一新しました。
今回のように、14年が経過した建物をより患者様の過ごしやすい環境にリバイバルするのは、1つのクリニックだけでは費用がかかってしまいます。医療モールとしての特徴を活かし、共用部分にも力を入れることで、どのクリニックの患者様にとっても利便性の高い空間となりました。
2015年9月13日、今回のリニューアルオープン記念イベントとして「足腰健康度チェック」と「こども薬局」が開催されました。
65歳以上の方を対象に行った「足腰チェック」。寝たきりや要介護の大きな原因である「ロコモティブシンドローム」の予防のために、簡単な2つのテストで足腰の健康度を測定することができます。
65際以上のシニア層にとって「介護」は気になるワード。地域の方々の健康に対する意識を啓発し、早期受診・早期治療を促すことを、アイセイ薬局が中心となって積極的に行っています。
アイセイ薬局で人気の子ども向け職業体験プログラム「こども薬局」。キッズデザイン賞を受賞したこのイベントでは、本物の調剤機器をとお菓子のお薬を使い、薬剤師に扮した子どもたちが薬を調剤する体験を行います。処方せんを見ながら、錠剤がどれだけ必要か一生懸命計算します。
分包機から薬が出てくる様子に、子どもたちだけでなく、保護者の方々も興味津々。薬剤師のお仕事を知ってもらい、子どもたちの医療に対する意識を啓発するだけでなく、カウンターを挟まない近い距離で地域の方々交流できるのがイベントの大きなメリットです。イベントを通じてスタッフの顔を知ってもらうことで、安心して医療機関を受診してもらうことができます。
今回の下総中山クリニックファーム リニューアルオープンイベントは、参加人数300名以上、子どもたちの付き添いの保護者も合わせると500名以上の方が訪れ、大盛況となりました。
クリニックオープン時のスタートダッシュの支援だけではなく、開院してからもイベントの運営での集患対策やファシリティ面でのリニューアル、5年、10年、15年……と長期的なサポートを行うのが、アイセイ薬局の医療モールの特徴です。
地域に根ざした医療サービスを提供できるよう、医療機関・薬局が一体となって、さまざまなプログラムを実施していきます。
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