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診療圏調査の基礎知識(応用編)生活動線と分断要因

リアリティのある診療圏設定

開業候補地における診療圏範囲に関して、同心円の距離による一律の設定だけでは、住民の生活動線を考慮した際に課題が残ります。当社では同心円の距離による範囲設定に「分断要因」を反映させることで、よりリアリティのある診療圏設定を行い、開業立地の選定に役立てています。

 

分断要因とは、住民の生活動線の切れ目となる様々な要因です。下の図は当社医療モール開発チームが候補地の医療ニーズを精緻に把握するための「物件チェックリスト」から、一部を抜粋したものです。

kaigyoritchi3_1

 

現地調査をもとに、河川や幹線道路、線路など、生活動線の切れ目となる様々な要素が分断要因となり得るか否か、逐一検証を行っています。例えば線路であっても、踏切なのか高架になっているのかで評価が異なります。また、踏切は分断要因とならないケースもあります。この判断は、現地調査における地域の方の往来状況を注視観察して行っています。さらに、市町村など行政区の境目は、公費による医療費助成の関係で、小児科や耳鼻科などで影響を受けることがあります。

 

幹線道路にも注意が必要です。一般に幹線道路沿いの物件は、車の往来が多いために高い認知を得られると考えられますが、信号の間隔が広く距離があるケースや、中央分離帯があることで反対車線から駐車場に入りづらいケースなど、敬遠される要素も含んでいます。分断要因の話からは少しずれてしまいますが、医療施設の立地判定においては、多くの車両がそのエリアを通過していく幹線道路沿いよりも、地元の人々が主に利用する生活道路沿いの方が高い評価となります。

 

分断要因を反映した診療圏設定

それでは、分断要因を反映した診療圏=商圏の範囲設定がどのようなものか、見ていきましょう。この事例はあくまで説明用に作成したものですので、イメージとしてご理解ください。

kaigyoritchi3_2

 

上の図は一般的な同心円による診療圏設定です。開業候補地(フラグ)は駅の西側に位置しています。南北に私鉄とJRの線路や国道が延びており、東西には河川が流れています。特に、私鉄の駅間隔は上下それぞれ約750mと短くなっています。

kaigyoritchi3_3

 

上の図が分断要因を反映した診療圏設定です。まず、駅の東側居住者の開業候補地への往来についてですが、駅に行くのに国道を越えることから日常的な往来が見られること、また、東側に目立った医療施設がないことから、この場合の国道横断は分断要因にはならないと判断しました。JR線西側からの流入についてはすべて踏切を越えなければならないため、距離的な面も考慮し「線路分断による異なる商圏」と判断しています。

河川については、約50m間隔で橋が整備されており、分断要因になるほどの影響はないと判断しています。上下の駅との境界設定については、北側の駅の間にある、歩道橋での往来が必要な環状線を分断要因と認定、南側の駅に関しては、距離を考慮した線引きとしています。

 

このように、様々な分断要因を反映して診療圏を設定すると、通常いびつな形になります。これはあくまで例ですが、やはり一律の距離による同心円の診療圏設定では、生活動線の影響が反映されにくいという点はご理解いただけたかと思います。

 

開業支援事業者から診療圏調査レポートが提示された際には、「住民の生活動線が反映されているか」「様々な分断要因が検証されているか」について、シビアにチェックされることをおすすめします。

 

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